ご報告が大変遅くなりましたが、1月27日、28日に行われました実技講習会の様子をお届け致します。
【実技講習会のご報告】
【27日/初日】
1日目は旧金山ゲレンデ山の上で、一日中雪が降り続く、とても寒い実習日となりました。
今年から特別講師のお話は、班別少人数で受講できる体制をとらせていただきました。
*下記は基礎コースの内容です。
●実技講習開始(午前)
(1)断面掘り出しと観察・講義(斜面・雪庇) ※飯田先生
・染色による積雪の観察(特に巻き込み・空隙認識)
・積雪内の温度勾配の確認
・断面の記録
(2)弱層テスト・断面観察 ※各班講師
・シャベルコンプレッションテストの方法、断面を観察し、結果からの状況判断
●実技講習開始(午後)
※各班講師
(1)プロービング説明・練習
(2)ビーコン捜索練習
●立山青少年自然の家(夜)
机上講習 (事前課題のディスカッション) /飯田先生、各班講師
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【28日/2日目】
2日目は立山青少年自然の家の周辺で実習、戻って室内で講義でした。
●実技講習(外)
(1)埋没体験
(2)初動捜索練習(ビーコン捜索→プロービング→掘り出し)
※複数捜索・実践的に一連の流れを通して実施。反復練習
●実技講習(室内)
机上講習/ 飯田先生
・天気と雪質、雪崩との関連性について(天気予報から推測できること)
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参加者の皆さま、机上から実技まで大変お疲れ様でした。
実技は大雪のため、初日早朝、高速道路が一部通行止めになる、立山青少年自然の家までの林道の車規制等、諸々想定外の事がありましたが、受講生の皆様のご協力で結果的には今年も無事に終了することができました。
(ご迷惑をおかけした点、申し訳ありません)
今年は新・特別講師陣をお二人お迎え、スタッフも新体制となり進めてまいりました。
閉講式でも少し触れましたが、特別講師の先生方は雪崩に関して大変素晴らしい実績、第一人者と言われる方々です。次期も講義をしていただきます。
●飯田 肇 先生/富山県立山カルデラ砂防博物館学芸課長、富山県主幹
●島田 亙 先生/富山大学理学部 准教授 雪氷学・結晶成長学・表面物理学
(*写真は各サイトより借用)
雪崩講習は繰り返し学ぶことにより実践に活きてきます。
リピーターとして、また来年もご参加をお待ちしております。
今回残念ながらキャンセルされた方々も、初めての方も、是非お申し込みをお待ちしております。
厳冬期真っ只中、くれぐれも雪崩事故に巻き込まれませんよう、皆さまお気を付けて美しい銀世界をお楽しみください。
2018年北陸地方雪崩講習会のご参加、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
(北陸雪崩事務局/K崎)